name:Tasuku Watanuki age:21 occupation:student
学校で洋服の話をできる数少ない友人のひとり
僕は最初、彼が大っきらいだった
授業の小テストが終わったからって、どや顔で退席するところ
なんだかすごく自慢げに自分が知らない音楽の話をするところも
それでいて、見た目だって恐いし
L.Aに1か月間行ってきて、研究室の合宿の際に久しぶりの再会
向こうであったこと、出会った人、訪れた場所の話をするとき彼はうっとおしいほど楽しそうだった
そのうっとおしさと自慢げに話す素振りに僕はもうイライラしたりしない
慣れたのかな、許せるようになったのかなと思ったりもしたけどなぜかしっくりこない
頑固な部分はお互い変わっちゃいないから
衝突することを恐れるような関係ではなくなったのだ
それは、僕だけではできなかったはずだ
僕はいつだって誰にだってぶつかってくることを望んでしまう
でも彼は、バカ正直に話しているようで、単純にぶつかってくるようで
誰にもできない思いやりを見せる奴だ、ちょっと無理もしちゃうような
同じ部類だから嫌いだと思っていたあのころはもう無くなった
だからなのかな、友達になれたのは
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